fracture: 2006年5月アーカイブ
そして手術室へ。病院の設備は以前の病院よりかなり古いのであるが、なぜか安心感があった。以前執刀した医師は女医さんでした。なので手術室も女性の割合が多く緊迫感があった。だが、今回の場合執刀医が三人男性で罹ってくれていたせいもあるのか比較的落ち着いた感じで始まるのであった。
下半身麻酔ということで脊椎に麻酔薬を注射するのであるけども、「今からまず脊椎に痛み止め打ちます~」とどういう処置が始まるのか私に確認してくれながら手術が始まった。痛み止めのあと、別の注射針で脊椎に麻酔薬が注射され「いま麻酔を注射しましたから」その後「三十分ほど待ってくださいね」の指示があった後、軽い歓談が始まった。
朝は軽食。パンが半切れ程度出るぐらいである。
そして、術前二時間前からさまざまな準備が始まります。

写真 手術当日の朝食
入院前に精神的な面で問題があり、手術の日程は決めたものの手術に耐ええるだろうかと不安が募るばかりであった。それに、手術といえば私が一番怖がっている抗生剤投与の恐怖があり、アトピー病変もしくはアレルギーの発症でショック死するんじゃないとか思っていた。まぁ、死んだほうが楽という気持ちが無くはなかったんだが。。。
手術前に医師からのインフォームド・コンセントがあった。
このときは看護師長と執刀医がともに病室へ訪れていた。手術についての説明が始まり、手術によるリスクの説明を始めるのであった。これは以前の病院でもあったのだが今回の病院ではそんなに患者を恫喝するかのような恐怖に陥れる説明ではなく当たり前の話のみであった。聞いていてあまりに当たり前の話だったので執刀医に「先生私はあなたのこと信頼していますから思う存分刀を振るってください」っていったんですが、真面目な医師は「いえ、ここはリスクの説明をする場なので最後まで聞いてください」といわれ、麻酔が起こす危険性、術中のショック死、エコノミー症候群(肺血栓)などの話があり、儀式上最後まで話を到達させた。
気づけばまた入院をしていた。
今回は前回骨折したときに埋め込みをした金属を抜釘手術のためである。入院期間は二泊三日。本当にそんなに早く退院して大丈夫なの?と心配しながら今病室に居る。
今回入院する病院は整形外科での入院は初めて。前回のようなことにならないかどうかとても心配をしていたのである。前回どのようなことがあったかは前回の骨折コラム参照。
ちなみに以前の罹っていた病院に関して、包み隠さず今回お世話になる病院の整形外科医に話をしていたので、整形外科医からみると悪口三昧の患者さんはあまり入院して欲しくないなぁと言う雰囲気は感じていた。
そのような中、整形外科医師からは入院の方針についてこのように説明をされた。
高山「あのー私はアトピーであることで病室の患者さんからなかなか理解が得られないことで苦労するのですが」と医師に伝えたところ。
整形外科医師「手術後すぐに退院してもらってもいいんだけど。」といわれ、
エーとか思った。考えてみれば他の病院でひどい目にあったという話を同業者の人に話をすれば当然警戒されるのである。そんなことをころっと忘れての入院申し込みだったのでえらいことになったなぁ。と心の中ではすごんでいたのである。そんな不安な入院生活を前にいよいよ当日がやっていた。
入院申し込み受付のとき
「高山さんは手術があるので個室になりました。個室代は結構です」個人的にはヤッターと思ってたんだけれども気は引けたままであった。
そして、病棟に上がってから看護婦さんたちに再会である。
何せ私が今回した病院へは9年間で通算9回目の入院である。その間にさまざまな病院関係者と医療従事者の方の人脈があるのである。
以前違うフロアーで主任だった人が副婦長になっていたりして、病棟で私と顔見知りの看護士を調べると5人は居るだろう。もともと、ステロイドを使わない治療をしていた病院だったので看護婦さんたちもアトピーのつらさをよく理解してくれている。今回入院する病院でアトピーの症状が5ヶ月間コントロールが効かなかったときがあった。当時の看護をしてくれた看護師さんたちはあまりの症状が悪さに「この病院から違う病院へ行くもの選択肢ですよ。」とか「あの先生は若いから。」とか医者の技量さえ疑うほどだった。だが、そのつらい状況を時間をかけて乗り越えて退院するとき、看護師さんたちの喜びは私にとってもうれしかったものだ。当時の戦友である看護師さんたちもいることが何よりの救いであった。
入院してきて一日目に担当だった看護師さんはベテランさんで「高山さん以前の病院からこちらに移られた状況をお知らせ下さい。」といわれたときににはちょっと戸惑った。だが、「アトピーのことに対する理解が無くて。アトピーが悪化してもほったらかしにされたりしたんですよ。ステロイド使わないことの無理解がつらかったんです。」といったらベテラン看護婦さんは「あら、それは。アトピー患者さんには入浴していい時期を早めるとかは当然のことなんだけどね。でも餅屋は餅屋で整形の先生にそれがわからないこともあるから私の口から伝えておくは。」といわれて本当に安心をした。
ちなみにベテラン看護婦さんいわく「この病院は整形外科がとても有名で膝の金属抜締手術は翌日に帰る患者さんが標準的なの。迷惑な患者さんを追い出すということではないと思うわよ。」としっかりフォローもあった。
第二話は近日公開

深夜の病室
