atopycolum: 2005年3月アーカイブ

 先日ようやく就職活動を終了して、人材売買業の紹介で一定期間あるところで働いてみることになった。そこで、社会人としてのポリシー研修なるものを受けてきたのである。

 その中で、「お前がお客さんの立場のとき腹が立ったことはこれからお客さんにするなよ」とか「技術がないから、答えは言えないけどどんな形であれ、客が満足できればそれでええんじゃ」とか「クレームが出ないように、こちらが予知能力を備えて客の人物評をしっかりして、超能力者になりなさい」とか、結構、脅しがきつかった。

 その中で一番お笑いだったのが、研修の書類にアトピーの話題が登場したのである。その内容はというと、

 例えば近所のおばちゃんで医者の人物評をする人がいる。
そのおばちゃんが
「皮膚科ならあそこのお医者さんがいいよ。だって治らないと思っていた私のアトピー治してくれたんだもの!」といっているらしい。

研修内容の文面のくくりに、
「では、どうしてこういう人が生まれるのでしょう?
それは、その医者に「感動」したからです。」

 この内容に私は心の中で大爆笑してしまったのである。
この連中、相手が後はどうなってもいいから、今結果の出ることだけやっとけばええねんという教育するんだと感心したものである。それに相手をだましても満足させればいいという香具師教育にも満ちていた。

 実はこの感動をお客様に与えるということは経営コンサルタントが自己啓発の一環としてよく多用される言葉である。大物マネジメント論者のF井Y雄氏も本などでよく多用している。

 これが、大卒の私なら、「そうか、感動を与えればいいんだ」と真剣に考えていたと思う。そういえばこの手の言葉で類似語は「共感」という言葉も当てはまります。

 そして、「品質って理解しているか?」
という話になり。品質の本質的意味を君は知らないだろうといわれた。そこで私も答えられなかったので意味を聞いてみると、品質とは、質を一定に保つことなのだそうである。これは、サービス業である場合、人間を指すらしく、人間の質も一定に保たないとサービス業として成り立たないそうである。ここでは、没個性を訴えてくるのである。またここで、健康管理につい点も一定の質が必要だと念を押されたものだ。

 なにせ、普通の人間に「相手の心を読む超能力」と「生死(体調)のコントロールが出来る法則を作り出せ。出来ないといわずに、少しでも近づけるように努力しろ」ですんでね。そのくせ、人間の質としては他の人間と変わらないような横並びも忘れるなですからね。あのー私は人間なので頭が言う事聞かないんですけど言い返そうかとも考えてしまった。

 最後に労働者の権利と義務について話があり、健康管理をしようとしない人間が、権利ばかり主張することは社会的道義に反する。何事においても出来ない人間は何かのせいにしたがるのは明白で、義務をしっかり果たしてくれとのことでした。どうやって義務の基準を引くのでしょうかと聞きたくなったものである。

 さぁ、久しぶりの一般社会生活。これからどうなることか。私が仕事を続けられそうなことを毎日祈るばかりです。

 今、ブログの記事を整理していたら過去に書いた物が出てきたので、掲示します。時間差はありますが、お読みください。

 市民活動を2年ほど関わっていたのだが、お金がなくなったので仕事を探すことにした。職探しもIT系の物を探すとほとんど派遣になる。そこで仕方がないので、ピンはね覚悟の人材派遣業に登録をしてみた。

 人材派遣に人材登録をするときは、アトピーの調子もよかったので、登録時に健康問題をとやかく聞かれることはなかったのである。ところがである。職種はどうされますか?といわれると、どうしても、残業のすくなさそうなものを選んでしまうのである。

 本能的に自分の体調保護優先することは当然なんだが、派遣屋さんについ電話で、「体調よくないので、残業少ない業種、お願いします」って言ったのが運の尽きであった。

 派遣先へ面接に同行する、人材売買業の方が、執拗に「体調が悪いって電話でおっしゃってましたけど何か持病でもお持ちなのでしょうか?」と聞いてくるではないか。
はじめは話題をそらして、何とか無視していたのだけれども、それでも派遣先の面接終了後も電車で分かれるまで、「どの部分がお悪いのですか?」と事あるごとに、散々詰問されて本当に困った。多分「アトピーです!!」って明るく答えてやればよかったんだろうが、さて、アトピーに対する理解度によっては厄介なことにもなるのである。実は詰問してくる人材売買業の方も実は明らかにステロイドでアトピーを力押しに抑えているキャリアウーマン風の女性なのである。それにうっかり、「アトピーです!!」って答えて、インターネットで高山とアトピーと検索されてしまえば、高山家ホームページの本人とばれたらこれも豪いことであるのも間違いなのである。病歴が思いっきりばれるのである。

 一応、今回は、虚弱体質ということを延々と説いておいた。「体調管理はしっかりしてくださいね」って自己責任論を展開してくるので「居酒屋では養命酒をお願いすることにしています」などというくだらないことも言いながら、かわした。人間の体調がコントロールできるなら、人間は生死のコントロールさえ出来るということになるぐらい、おかしいことと考えられない社会の常識にうんざりしつつ、今日も体調管理が出来なかった人間が死んでいってるぞと思いつつ、人材売買業に人身把握されている今日この頃である。

このアーカイブについて

このページには、2005年3月以降に書かれたブログ記事のうちatopycolumカテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブはatopycolum: 2005年1月です。

次のアーカイブはatopycolum: 2005年4月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01a

高山家総目次


since 1996.10