激闘 人生あと一ヶ月 親父とのラストラン あとがき
今回の連載の大まかな流れは、病気が改善されるべき病院でも、改善し様の無い段階にきた患者へのアプローチを知らない医者たちが、ホスピスにいくことが諦めの医療だという誤った認識により、最期まで時間の無い末期がん患者を、「治療」という期待の元に振り回し、結局、病気を治せないと治療者が納得するまでに、時間がかかってしまったという出来事ではないかと思っている。
当方のページは、アトピー性皮膚炎の高山家ではあるが、今回はターミナル医療も高山家と改名しようかと思うぐらいであった。
この問題、アトピー性皮膚炎も同じ現象ではないかと思うのである。
アトピー性皮膚炎は、根治療法を確立している医療機関なんて今のところ聞いたことが無い。だが、アトピーを治すと称してステロイド投与一点張りでは、いつまで経っても、アトピー性皮膚炎の原因に触れていかないわけだから、薬がないと病気が抑えられない状態なのである。アトピー性皮膚炎の病変はよくなったり悪くなったりを繰り返すのだから、その波がどのようにしておきて、どのようにしてなくなっていくのかを理解できる治療こそが、アトピー性皮膚炎の根治療法に近づく第一歩となるのである。アトピーを薬でなかったことにするという医療の姿勢ではこの問題は解決しない。アトピーを理解し、アトピーのままでも波を理解しながら生活する方針の医療がアトピー性皮膚炎の世界では実現されてもいない。
今回紹介したホスピスというのは、がんの積極的治療だってするけども、限界があるからこそ、がんを受け入れ最期までに必要なことができるように日々をすごす、ホスピスでの医療も必要となっている。最期を迎える病気は、病状によって治療以外の選択肢があってもおかしくないのである。ただ、がん治療の限界さえ理解できない医者がまだいることに私は無念さが残る。今回では、家族がホスピスへの誘導を強く希望したからこそ数日間ではあるがすごさせてもらうことができたが、もっとスムーズに転院できるだけの医療体制は作られないものかと思う今日この頃である。
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