激闘 人生あと一ヶ月 親父とのラストラン その9

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 検査も一通り終わり、病院生活は落ち着いてきたのであるが、普通食が食べられない状態が続いていた。

 当然、朝の食パンなんて食べていないらしいし、昼食も見ていたらほとんど食べていない状態。

 これでは、栄養が取れないので、病院へ改善を申し入れに行くことにした。

高山 あのー食事の件なんですけど親父が食べられないって言っているんですよ。出来ればもう少し食べやすいものに変えていただけないでしょうか。
看護婦 わかりました。ご本人に内容を確認します。

 と言って親父のところへ看護婦が再度同じ質問をしたのだそうだ。そして、普通食の白飯がおかゆに代わることが決まった。

 その2日後、親父もおかゆをさらに柔らないものに変えてほしいと看護婦に申し入れをしたのだそうだ。確かに、さらさらにはなるのだけどたべきれる量ではないと怒っていた。

 なので、私からも再度、看護婦に申し入れを行ったところ「本人に確認します」といってまた親父に確認をしに行っていた。

 看護婦に申し入れをした際にも、具体的にのどが通りやすいものにしないとものが食べられないことを私から話はするのであるが、ぜんぜん通じる雰囲気ではない。困ったものだ。

 そんな中、検査結果を元に親父に癌の告知をするのでその日には病院にいてほしいとの連絡を兄が受けたとの事だったので、告知前に家族へ病状の説明をしてもらうように医師に申し入れをした。

 毎日毎日が、病状の悪化の中で、励ますのみしか出来ない中で、医師がどのように今後考えているのかは家族として重要な用件と思ったんだけど、どうもそういう認識がないのかとも思うこともあった。そして、告知の前日、医師から呼び出しがあった。

医師 今回事前にご家族への説明をしてほしいとの連絡が弟さんからあったとの事ですが、どうしてですか。
高山 それは、親父とどうむきあっていくのかを考えるためです。
医師 ホントですが?毎日見舞いに来ている弟さんをないがしろにしてお兄さんに連絡を取ったからでしょ。こちらはそんなつもりはないですから。
高山 こちらもそんなつもりはないですよ。
医師 だいたい、病気はお父様のことであくまでも判断はご本人がされることでしょ。息子さんが介入してくることって医療従事者としては迷惑なことなんですよ。よくいるんですよね。外野で当人の判断を惑わす人とか。
高山 治療に対する方針の決定権は本人にありますが、親父の病状を知る権利は息子にもありますし、今後の治療について知っておく事も必要です。
医師 今回の告知ではあなたは出来るだけ発言を控えてください。お話しは私からしますから。
高山 (数秒 無言)ちなみにホスピスへの転院についての可能性はどの程度お考えですか。
医師 ホスピスに転院させるおつもりですか?あそこは死ぬことを前提にした場所ですよ。あなたは治療の可能性をどの程度わかるんですか?
高山 それはわかりませんが、時間があまりない中で父に出来ることも考える場も必要ではないのですか?
医師 当人さんに判断していただくことでしょうね。
高山 わかりました。

 この病院、じつは私が骨折をして入院した際のことを当方のBLOGでぼろくそに批判した病院である。結局この病院の体質は科を超えてもかわりがないのである。病状の説明もないし、食事の改善を申し入れてもされない。それどころか、食事を食べたかどうかの確認もまともにしていないのである。それに医師までが家族を信頼していないと言うことである。

 これからが本当の激闘の始まりとなる。親父がなくなるまであと3週間での出来事であった。

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このページは、takayamakeが2008年12月 2日 00:26に書いたブログ記事です。

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