大論文 noatoクリームはこのようにして暴かれた

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【概要】
 アメリカで製造販売されていたnoatoクリームを輸入し販売していたラバンナ社の製品から、副腎皮質ホルモン剤ステロイドが・検出された。それまでの経緯を解説する。

【経緯】
・クリームの販売開始
 noatoクリームが販売されたのは2008年3月からのこと。ネット上でステロイドの使われていないアトピー患者向けのクリームとして販売されだした。

・販売促進
 このクリームはコミュニティーサイトであるmixiなどで、アトピーによく効くという噂がが流れ、購入する患者たちもいた。また、ステロイドを使わないでアトピーを治すコミュニティーなどでも患者の体験談として、文章が掲載されたことなどから、クリームは多くの患者にとっては購入する動機となり、行政から回収指示が出る半年間の間に6000個の販売をすることになる。

・病状の改善と異変
 しかし、購入者からは、あまりにもアトピーに効きすぎることと、クリームの使用中止後は症状が元に戻ったり、使用前よりも病変が悪化したなどの状況が明らかになりだした。

 購入者の中でも商品に疑問に持ったユーザー達は、成分がどのようなものかを知ろうとする人たちも現れだした。

・製品の実態調査へ
 mixiを使った販売促進で購入したユーザーたちはmixiで新たに製品の実態をつかむためのコミュニティーを立ち上げ製品の調査を開始することとなった。各ユーザは自分たちの持っている知識と、できることの情報交換をしながら、販売促進を行っている販売会社の問題点を少しずつ洗い出していくこととした。そこでまずは、アトピーに効能があるということは薬事法違反であるということをベースに、効能をうたった販売会社のページを特定し、司法および行政への告発を行っていき、ネット上でもユーザ同士で違法性を指摘していた。しかし、告発後は販売会社のページから文章が徐々に削除され、新たなページが作成されるという、事実上いたちごっごの様相を呈することとなった。

・製品調査の実現
 そして、あるユーザは各都道府県の薬務部、薬事監視課というところへ製品の調査を依頼する。さらにあるユーザは、各消費者センターへクリームの成分分析を依頼するといった形で、行政へのアプローチも開始し始めた。

・製品分析後の結果
 行政の中で、一番初めにステロイドを検出したのは東京都の薬事監視課であった。その数日後に国民生活センターでもnoatoクリームよりステロイドを検出することになる。そして、マスコミへの事実の公表が行われた数日後には佐賀県の薬事監視課で抗菌剤の成分が検出されるにいたった。

・販売会社への行政指導
 今回のラバンナ社は東京都の立ち入り調査に応じた上、製品を回収する行動を素直に応じていたことも行政側の説明で明らかになった。

・製品の出所
 今回の製品は販売元の表記しかなく製造元ではないことも併せてわかった。noatoクリームはアメリカで以前から販売されていた製品であることがわかっている。また、日本でこの報道があった後は、アメリカでも製品が店頭からなくなっている。もし、今回の製品が日本製のものであれば行政による工場の立ち入り調査を行うこともできるのであるが、今回の場合は海外であるため、それが不可能であったのだそうだ。

・製品の実態
 製品から検出されたのは副腎皮質ホルモン剤ステロイド以外に、抗菌剤のようなもの混入していた。これは、ステロイドを使用すると免疫が抑制され菌などに対して抵抗力が弱くなる側面がある。その部分を補うために、抗菌剤を含んだ形で製造される薬剤もあるのだ。たとえば塩野義製薬が製造しているステロイド「リンデロン」の場合「リンデロンVG」などという表示の 製品を見かけたことはないだろうか。リンデロンの後ろについているVGという標記が抗生剤入りという種類をあらわしているのだそうだ。要は、日本で製造されているステロイドにも、抗菌剤が含まれているのだ。これにより、混入されていた製品には抗菌剤入りステロイドを混ぜていたという推論がたつと考えられている。さらに、ステロイド剤でも、消費期限の切れた薬剤などが、大学などの医局からあるルートを通じて、このような製品に利用されていることも、他の事例などから多く指摘されている。

・今回の問題のポイント
 製品販売後から半年でステロイド入りクリームであることが暴かれたのは今までの事例の中でもきわめてスピーティーであったと考えられる。今回と同じような事例でも十数年間市販のクリームにステロイドを混ぜて販売している高額納税者もまだいる中で、今回の事例は、行政の役割を理解し、調査協力を関係各所に仰いだことと、多くの人たちがmixiを使って情報共有したことによる結果であると考えられる。

・髙山の感想
 今回、問題に取り組まれた方々とお話しし、さらに、行政の方々にお会いしてお話をお伺いしていきましたが、私が今まで行ってきて解決できなかった事例をWeb2.0の力で解決されてしまい驚きを隠せません。今回の事例は次回の同じようなことが起きた際にも使える解決策であると私は考えています。単なる行政への抗議だけではなく、行政の役割を知り、行政と協力して問題解決できることも、今回の事例はよくあらわしています。次の目標はステロイドを使っていないと偽%

このブログ記事について

このページは、takayamakeが2008年8月17日 23:37に書いたブログ記事です。

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