アトピー連続小説 続・骨折とアトピー 第五話

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 手術から帰ってきても下半身麻酔は効いたままの状態であった。なので、体は思うように動かない。足の指先も動かないし寝返りさえも打てない。なので時間をつぶすために音楽を聴いたり、小説を読んだりすることはできない。ただひたすら麻酔が切れるのを待つだけである。

 私は小さなころから落ち着きのない人間と周りから言われ、何かあればどっかにいってしまうのが特徴なのである。病院でも「高山さんはこの狭い病院でどこに行っているんですか?」といわれるのだ。がそんなにふらふらしているつもり無いのであるが。。。

 しかしこの病院、このような私の性格を知ってか、知らずか病室に戻るとカーテンを開けて天気のいい空が見えるようにしてくれていた。手術の日はとても快晴で空の美しさは今でも思い出すぐらいであった。昼の青空を見ながらただじっとベットに寝ていることはもう何年もなかった。いろいろなことを考えながら空を眺めていた。

 そのような中、看護師さんが30分に一度、部屋へ異変がないか見に来てくれる。こんなことを自分で書くのも変な話であるが、手術後はいろんな看護師さんが様子を見に来られるんです。私が下半身麻酔で抵抗できないことをいいことに、淡い雰囲気を振りまいている看護師さんがやってきて、私の私物を入れているもののチェックを始める方も居られるし、看護学校出たての看護師さんなどは年上男性の生活形態を見学するかのようにあちらこちらをあさって回られたりすることもある。まぁ私のようなアキバ系の人間の生態系を研究しても何もならんと思うのだが、考えてみれば病院で入院している若い人は確かに少ないよなぁとか思っていた。

 入院して、看護師と患者かお付き合いできるかということを考えている人がいると思うが、答えはかなり難しい。患者はお客さんだから、あくまで看護婦さんたちは営業であることは間違いない。病院側も考えているかどうかわからないが、病棟の科ごとに看護師さんの質を微妙に変えていたりもする。整形外科は若いお兄さんも入院することがあるので、元レディースっぽい人や貫禄のある看護師さんが当てられている。その他の科と言うと、生死に関わりやすい内科には機転の利く才女タイプ。混合病棟はあまり元気のない看護師さんが当てられていたりする。

 私が大学生のころ入院したときに、同期の入院患者がある看護師さんにしつこくくどいて回っていたのを見たことがあるが、その後のうまくいかなかったどころか、看護師さん同士の情報網があり、次回の入院がしにくい状況を作られるらしい。そういうことを見ていた私は、看護学校の学生さんなら大丈夫ではないかという仮説を立ててみた。そして当時、病院に看護補助員として働きに来ていた看護学校の学生さんの連絡先をなんとか聞きだすことまでは出来たのだ。そして、実際に連絡をしてみたのだが。。。結果は完敗。それどころか翌年入院せざる終えなくなり、入院してみると当時看護学校生だった同期の看護補助員の方々はその病院の看護師さんとなっていて、かなり冷ややかな目線を受けながらの入院となった。自分の生命を守るには最低限の我慢と忍耐が必要なようです。

 何せ患者というのは病人なので看護師さんからは恋愛の対象からはずされているそうである。(高山家調べ)看護師といえば医者狙いが明白な方も居られるそうだし、医者と結婚したけれどもあまりに人でなしなので別れた後は、男性をヒモにする人もいると聞く。看護師さんの仕事はとにかくハードである。夕方からはたらいて朝帰る夜勤があるんですからね。その分稼ぎもいい。だから遊びも豪快なんだそうだ。確かに土日になると病院の裏手にある、看護師寮の部屋の電気は夜ほとんどついていない。そして日曜の深夜に車で男性が寮まで送り届けている光景は良く見かける。真剣に、看護師さんとお近づきになりたい場合は、医療機器の業者か、MRか消防士(救急隊)などの病院の出入りの業者になるか、看護師コンパに混ぜてもらうかが良いでしょう。看護師コンパは結構いろんなところで開催されているそうです。駅前繁華街でコンパの待ち合わせをしている複数の看護師さんを見かけたことがあります。コンパの後の反省会をファーストフード店で見かけたこともあります。特に4月5月は新歓コンパが開催され看護師さん同士の交流も含めた上でのコンパを見かけます。コンパでは病院の愚痴が主ですけどね。詳細はmixiなどでどうぞ。

 看護師さんネタで言えば今回の病院の看護師長さんと公立病院の看護師長は何が違うのだろうと今思い返したんだが、今回の病院の看護師長さんはある意味親分肌でありながら、患者さんや看護師さんに対する気配りは抜群である。それに無理な要望を患者に突きつけることはあまりなかった。前回の公立病院の看護師長は容姿端麗で上からの命令に盾をつかないタイプであった。なので、ソフトなタッチで淡い雰囲気を漂わしながら患者に対して無理な要望をしてくることが多く、私が要望を断固として断わると「今回は大目に見るけど今度は容赦せんぞ!!」という雰囲気で嫉妬深く返されたりした。

 公立病院では患者の目からも明らかに看護師同士の派閥がわかりやすかった。派閥が出来ることで病院のチーム型の医療は行えたものではない。3人いれば派閥が出来るというが、あまりにくっきりわかるのである。今日はA派閥、明日はB派閥のように日によって派閥の方々の出勤日が固まるのである。また、派閥の質もありますからある派閥の日なんか怖くて病室にいないようにしていましたよ。

 また、公立病院で容姿端麗な看護師さんが確か数名いたんだが病室の患者さんからはあまり評判が良くなかった。それは「使い物にならないから」だそうである。私の場合は歳も変わらない容姿端麗の看護師さんが担当の時には「お尻のアトピーを処置って医者から命令が出てますよ」っていって病院の序列を盾に、お尻を洗わしていたんだけれども、人生の大先輩である病室の患者さんたち曰く「普段からちやほやされているから、人に対するやさしさ気配りがない」と評判が良くなかった。確かに厳しいことをおじさんたちにいってまわる看護師さんはこのタイプの方々が多かった。

 公立病院の場合、看護師さんの評価というのは上層部に盾を突かない、詰め所内の派閥をなんとなくつなぎとめられる、淡い雰囲気をかもし出している人ということになるのだろうか。「淡い」パワーという惚れた弱みに付込んでエロセクハラ権力大好きおっさんどもを操るのは力強いが、病人という弱者に向けたらどうなるのだろうか。毎日の不都合な生活をどう乗り越えていくかのほうが患者にとっては生死に関わる問題である。なんか、公立病院を経営する医者ども、病院がキャバクラか大奥と勘違いしてるんじゃない?って思ってしまうのだが。。。

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このページは、takayamakeが2006年6月 4日 19:51に書いたブログ記事です。

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