アトピー連続小説 続・骨折とアトピー 第二話

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入院前に精神的な面で問題があり、手術の日程は決めたものの手術に耐ええるだろうかと不安が募るばかりであった。それに、手術といえば私が一番怖がっている抗生剤投与の恐怖があり、アトピー病変もしくはアレルギーの発症でショック死するんじゃないとか思っていた。まぁ、死んだほうが楽という気持ちが無くはなかったんだが。。。

手術前に医師からのインフォームド・コンセントがあった。
このときは看護師長と執刀医がともに病室へ訪れていた。手術についての説明が始まり、手術によるリスクの説明を始めるのであった。これは以前の病院でもあったのだが今回の病院ではそんなに患者を恫喝するかのような恐怖に陥れる説明ではなく当たり前の話のみであった。聞いていてあまりに当たり前の話だったので執刀医に「先生私はあなたのこと信頼していますから思う存分刀を振るってください」っていったんですが、真面目な医師は「いえ、ここはリスクの説明をする場なので最後まで聞いてください」といわれ、麻酔が起こす危険性、術中のショック死、エコノミー症候群(肺血栓)などの話があり、儀式上最後まで話を到達させた。

さて、問題はここからである。私の本当のリスクというのは「抗生剤によるアナフラキシーショック」なのである。ここのリスクをいかに減らせるかが毎回手術をする際のポイントでもある。手術の次の日からは休日が続くことも計算に入れた上でこちらから医師に提案である。

高山「先生、抗生剤の薬事反応が出るかどうかわからないので申し訳ないけれども入院日数をもう3日延ばしていただけないでしょうか。」
医師「休日中とはいえ高山さんからの不調の訴えについては電話ででも対応しますよ。」
高山「いえ、抗生剤の薬事反応は投与後2日目からが勝負なのです。なので家に帰ったとたんまた病院に戻るのもつらいですし。現に5種類の抗生剤が使えない状態なのです。」
医師「んんんんん。大丈夫ですよ。」
看護師長「高山さん、薬事反応がやはり不安なのですか。確かに厄介ですよね。では医師に確認をとりましょう。」
高山「ありがとうございます。」
看護師長「先生、患者さんが不安がってますから入院伸ばしてあげられませんか?」
医師「看護師長。病棟のベット数のほうは大丈夫ですか。」
看護師長「大丈夫ですよ。」
医師「では、入院日数を延ばしましょう。いつまでがいい?」
高山「休日明けまででお願いします。」

 このように、看護師長の配慮が医師に届く病院というのはなかなかない。これがピラミッド型の権力構造が確立された公立系病院では考えられないことである。前回私が公立病院で苦労したことは、

大学医局→院長→医師→看護師長→看護師→患者

という権力構造なのである。
 なので、主治医との信頼関係が崩壊すると患者は看護師からもなおざりに扱われるということなのである。

 ところがこの病院のように看護師長の経験と機転によって患者さんの意見を医師に伝え医師が受け入れられるフォロー体制が病院としては望ましい形である。これは、医師と看護師とのチーム体制が出来ている証拠でもあるのだ。
 前回の白い巨塔系の高学歴に支えられ、自分の力のみで這い上がってきたと勘違いしている連中は患者の思いよりも病気をどう治すかばかりで患者が嫌がったり困ったりすることにまるで目を向けようとはしない。それに、看護師たちに対する接し方も命令形で、他人の失敗を恐れるがあまり、全部自分で段取りをしようとすることもある。これは、この後の手術のとき顕著にわかるのである。

 第三話は近日公開

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コメント(1)

nori :

もう手術は済まれましたか?ご無事おいのりしますね。

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このページは、takayamakeが2006年5月15日 02:00に書いたブログ記事です。

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