今うわさの医療制度改革について

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 先日、朝の討論番組をいろいろ見ていたら、財政再建のためには医療制度改革を!という話になっていた。簡単に言えば高齢化社会になっていくうえで、医療費の伸びがとてつもなく増えるんではないかということであった。

 確かに、財政支出の中における医療の公的負担率は高くなっている。
 また、医療費の公的負担を抑止するだけではなくて、医療費全体を抑止するという討論になっていた。

 私のような、医療にかかわらざる終えない体の私にとって、この議論、首を傾げざる終えなかった。

 今回骨折で入院をしたが、患者が生活をする上での質を無視して、たった三週間で病院から放りだされた。いまだに、階段の上り下りができず、街では松葉杖をついて、徒歩でしか移動できないため、ちょっとしたものを買うにも今までなら、自転車で10分ぐらいでいけたところでも、片道一時間近く歩き続けないといけない状態である。体の移動ができるから職場復帰も早くしたいけど、あまりにも不自由だから明確に職場へ返事もできない状態です。

 こんな乏しい医療でもまだ、入院日数を先進国並にするとかほざいています。

厚生労働省医療制度改革試案より

国名 人口千人当たり
病床数
病床百床当たりの
医師数
病床百床当たりの
看護職員数
平均在院日数
日本 13.1 12.5 43.5 31.8
ドイツ 9.3 37.6 99.8 12.0
フランス 8.5 35.2 69.7(1997) 10.8(1997)
イギリス 4.2 40.7 120 9.8(1996)
アメリカ 3.7 71.6 221 7.5(1996)

 本当に諸外国の入院日数は10日以内なのか、私は調べてみました。

 例を出しますと、ドイツの場合
わかりやすく書くと救急病院(急性期医療)というカテゴリーとリハビリ療養型病院という区別があるそうです。確かにドイツの急性期医療では平均入院日数は10日前後です。ただ、リハビリ療養型病棟の平均日数は25日になっています。
http://www.hi-ho.ne.jp/okajimamic/t601/t607.htm

私の骨折の場合で言えば、救急医療とリハビリ医療の両方ですから、両方の医療を受けられるので、35日は病院に居てよいという結論が出ます。(病気の種類にもよりますし、国や地域での治療法の違いもありますが)

アメリカのデータは「平均在院日数が30日以上」の病院を、調査対象から除外された統計だそうです。

 現状の日本の医療制度は、寝たきり老人にも高度急性期医療を施そうとする医療制度なのです。
 私の骨折だって、手術後生死にかかわったのはせいぜい一週間です。その後は看護婦も要らない、それこそ、介護保険で認定されているヘルパーさんがいるような療養型リハビリ施設にでも移れば、医療費はぐっと下がるのです。

 高度急性期医療と、老人医療、慢性疾患に対する医療、終末医療、リハビリ医療。これがすべて同じ診療報酬で、同じサービスで提供する必要があるのか。その議論なしに、医療費全体を削減するのは私は反対です。現状の医療制度のままで医療費の総額の伸びを減らす議論だと、日本の医療の質は格段に下がるし、若い人が病気にかかっても「あなたは若くて回復も早いから」とか言われて、まともに病気を治せないまま病院を放り出されることが、国全体にとって、良いことなどと思わない。

 若者が病院の平均入院日数を下げるための対象であると病院が思っているんだなぁと思ったのは今回の入院が初めてでした。アトピー患者の入院施設も、今の医療制度の枠組みではどう考えても成立しませんね。お金かかりすぎます。このままでは、年寄りが増えるせいで、若者が医療の中で殺される戦慄を覚える今日この頃です。

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このページは、takayamakeが2005年10月24日 02:32に書いたブログ記事です。

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