アトピー連続小説 骨折とアトピー 第三話

| | コメント(0) | トラックバック(0)

その後病棟にて

術後看護婦詰め所、横の病室で一日過ごした。

問題はこの日早速起きた。
手術後麻酔が切れ始めたころから顔から汗が止まらなくなった。そしてかゆみも強まる。一時間たっても顔から汗が引かないのである。一時間ずっと顔をぬぐっていた私の異常を看護婦さんが察したらしく「熱いなら氷枕の準備しますよ」この看護婦さんの機転を利かしてくれた行動はアトピー症状を軽くさせてくれた。ちなみに、病棟に氷枕のようなものが無かったらしく、点滴袋に水を入れて凍らしたものだったが本当に症状を楽にさせてくれた。

だが、痛みが尋常ではなかった。骨折したときよりも痛かった。
ボルタレンという痛み止めを投入するも効き目いまいち。
もう一回座薬を投入するも効き目いまいち。
そして、注射の痛み止めでようやく眠れるところまでこぎつけた。
それでも、痛みはなかなか取れなかった。痛すぎて食べ物も食べる気がしないし体を動かせば激痛であった。考えてみれば足の膝蓋骨に釘をぶち込んだら痛いわね。
イタイイタイとのた打ち回れば回るほど看護婦から冷たい視線。
あまりに痛いので、ナースコールを押して

「救急車呼んでくれぇ~~!!」

と叫びそうになった。

最後には、「高山さん、鎮痛剤を使いすぎではないですか?」などと看護婦から皮肉られる始末。

このときほど「人間は不憫な生き物だ」としみじみ感慨に耽ってしまった。

その状況でも、翌朝、強引に普通病棟へと移動させられてしまう。
その後、一番心配していることが起きたのである。抗生剤を点滴投与後急に気分が悪くなった。これにはさすがの私も参った。
抗生剤を投入後体調がどのように変わるかをかなりつぶさに見つめておかないと、本当にアトピー症状は一変するのである。
抗生剤投入後、気分が悪くなったり、かゆみが強くなったり、腹痛が起こったり、するのだが、ちょっとの我慢がアトピー病変を招くのである。これは経験したことがあるものしか恐ろしさはわからない。蕁麻疹や、水ぶくれが出た場合ならまだわかりやすいが、私の場合、薬事反応がアトピーの症状を動かすことになるのである。そのため、アトピーの影響なのか薬疹なのかの判断は一般の看護婦にもわからないだろうし、専門の皮膚科医でも意見は分かれると思う。
こういう私の意見を見て、第三者はたぶんトラウマなんではないか、神経質すぎるのではないかとさまざまな憶測があると思う。これは病棟看護婦内でもあるのを知っていた。だが、以前、私が神経質すぎるという意見を私が受け入れてしまったために、その後アトピー症状が取り返しのつかないことになったことがあるので、病院内で、私がどれだけいやな人間に見えても、私の意見を通ささざる終えないのである。

その後、本来なら一患者の妄想とおもわれないためにも皮膚科医の協力がほしいとあらためて思い返したのであった。
そして改めて看護婦に皮膚科の受診をお願いするも

「拒否」

あまりにも皮膚科につないでくれないため看護婦に
「S大系の先生なら大体私の体の状況を知るためのネットワークをお持ちなんですが。。。」
と聞いたところ看護婦の口から
「この病院は皮膚科以外はH大系ですよ」

その後、私は
「えー、あの白い巨塔のモデルになったあの大学ですか、、、、、
道理で、人の話を聞いてくれない医者達だと思ったよ。」
と心の中で叫んだ。

それにしても皮膚科だけがS大系だったんだとは思わなかった。そういえばこの病院で数年前に皮膚科医が時間外に他の病院でアルバイトしていたとかがわかったので、病院の規定違反を犯したとして皮膚科医を解雇したとかいう事件を新聞で見たことがある。公立大手の病院でも休日アルバイトしている先生知ってるけど、医療の世界で暗黙の了解とされていることなのに、その事実だけが口実としてなぜ人を裁いたのか。そのときは不明だったが、皮膚科以外の医局はH大系の方々ならさぞ居心地悪かったんだろうと勝手に想像してしまった。それに院長がH大系内科出身だし、内科、整形の力が結構大きそうな人事になっていた。ちなみに、数年前病院を辞めさせられた先生はステロイド剤をあまり使わない選択をしていたようでもあった。

皮膚科受診を看護婦に打診してその後、私のところへやってきたのは薬剤師だった。
「薬についての心配事無いですか」だそうです。
私は「これはどういうことだ」とか思った。
やはり被害妄想の多い、患者に対する対応に終始されてしまうのであった。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: アトピー連続小説 骨折とアトピー 第三話

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.atopy.org/mtsys/mt-tb.cgi/147

コメントする

このブログ記事について

このページは、takayamakeが2005年10月 5日 00:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「アトピー連続小説 骨折とアトピー 第二話」です。

次のブログ記事は「アトピー的自由計画 On the Radio 第15回放送のお知らせ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01a

高山家総目次


since 1996.10